2007年:某コミュニティ無料鑑定現場での実際の鑑定文(多少のリライトあり)
命式を通じで飛び込んでくる『解』のイメージを言語化した具体例です。八字はあえて非公開にしています。PCソフトから出力したような紋切り型の文章ではない、人工知能AIには決して真似のできない血の通った鑑定文例として公開いたします。
まくらとは?
落語でいう「まくら」とは枕言葉に通じる呼称で、その演目へ入る際の導入部分・前置きのことを言います。
対面やの電話鑑定の際、私はいつもイキナリ鑑定に入るのではなく、軽く世間話などすることで緊張を和らげていただきながら徐々に鑑定の核心に迫ります。
メール鑑定では、口頭での託宣と違い文字だけのコミュニケーションのため鑑定文だけでは真意が伝わりにくく、何度かメールでのやりとりをしなければならないこともあります。
落語のまくらのように前置きのお話をすることによって、本題の鑑定内容が理解しやすくなります。もちろん、鑑定内容にふさわしいまくらになっていることは言うまでもありません。まくらのお話からどんな相談内容だったのか推理してみるのもまたいとをかし。
それでは、『四柱推命メール鑑定まくら集』の中から、二つだけご披露させていただきましょう。
怒りのポイントがズレている
事故かなんかで電車が一時ストップするとかならず声を荒げて駅員さんに文句いう人がいますよね。
この前も信号機故障がありましたとき、乳母車に赤ちゃんを乗せた若いママさんが、駅員さんをとっつかまえてぎゃんぎゃん文句を言いながらヒステリックに叫んでいました。
がんがん文句をいったところで電車が動くわけでもないのにですね。
こういう光景を見るたびに、いつも思うことなんですけれど、自分の思い通りにいかないと怒り出す人っていますよね。怒るポイントがズレてるなぁー、って。
自分の思い通りにならないことのほうが多い、ってことがわかってくると、けっこう楽〜に生きられるんですよね。
現代版仙臺四郎
居るだけでお店が繁盛するという特殊な波動エネルギーを持っている人は確かに存在します。ちなみに私の知り合いもそうです。(五十代男性)
彼は個人でいろんな商売を手がけて相当な財を成した人です。
彼と一緒にある蕎麦屋に入ったときのことです。
その特殊能力のあることをこの目で確かに目撃しました。
どうみても繁盛店は見えないお店で、お昼時だというのに我々二人以外に客はいませんでした。そして、おもむろに彼がこういったのです。
「これからお客がどんどん入ってきますよ」
最初どういう意味かわからなかったのですが、やがて確かにお客が増えていきました。
「わたしが入った店には、客が寄って来るんですよ」
へぇ~すごいもんだなあ、商売上手はお客も引き寄せる能力を持っているんだなぁと感心しました。
彼がその能力に気づいてからは、あえて繁盛していないお店に入って買い物や飲食をしたのだそうです。ここがまた彼の素敵なところで、人に見せるための善い行い(偽善)ではなく陰徳積善の行いを実行していたのです。
彼に学ぶところは多く、商売の本質を彼の行動から学ばせてもらったことを思い出します。
福の神がついている人は、確かに存在します。彼はまるで現代の仙台四郎のような、ふくよかな顔をしています。
なぜ、私の知り合いの話を長々としたかというと、利他の精神に富んでいる人だけにしかこの特殊能力は与えられない。そのことをまずお伝えしたかったからです。
我(われ)が我(われ)が……の我利(がり)我利(がり)亡者に、他人を幸せにすることは絶対できないからです。
さて、お店を繁盛させるエネルギーを持っているあなたの本質は、利他の精神に富んでいるということがはっきりわかります。あなたの持つそのエネルギー・波動を生かしていくことは、とても素晴らしいことです!
では、それを生かすためにどうしたらいいか、ということですが、販売職とか、職業、職種にこだわる必要はないのです。『どのように生きるか』が重要になってきます。
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