2007年:某コミュニティ無料鑑定現場での実際の鑑定文(多少のリライトあり)
命式を通じで飛び込んでくる『解』のイメージを言語化した具体例です。八字はあえて非公開にしています。PCソフトから出力したような紋切り型の文章ではない、人工知能AIには決して真似のできない血の通った鑑定文例として公開いたします。
あなたは、自分のことより人のことを思う気持ちがとても強いですね。(それはいいことです)
でも、現在は持ち前の情熱、パッションていうんですか、そんなものがほとばしりそうで……ほとばしってこない、みたいな。
円陣を組んで「ファイトォー!ファイトォー!ファイトォー!オウー!!」って言った後、すぐ真顔にもどってしまうような。
そんなイメージ。
その……なんというのでしょうか、あなたの性格とかタイプとかそうものではなく、なにか(そこらへんはよくみえないのですが)確固たる信念がでーんと居座っているような、そのナニモノカかが、自分の本来のスナオナキモチ、コウシタイキモチ、アアシタイキモチ、こうなったらいいのになぁという本来のあなたのキモチと拮抗していて、自己矛盾、自家撞着を起こしているようです。
大殺界とか、空亡の件とか、ひとまずいったんオイトイテ。
おもいますに。
何か使命感とかコウデアラネバナラナイ、という強迫観念みたいのはないですか?
そういう信念をそれ自分に向けているのは当然として他人にも強烈に向けていることに気づいていないのかも知れません。
その心もようをちょっとたとえてみます。
歌謡ワンマンショーかなんかで、あなたが十八番の歌を歌ったあと、余韻に浸りながら舞台うえからあなたが叫んでいるんです。
「みんなァー!幸せになろうよーー!!」て
「みんなが幸せでないとアタシも幸せじゃないからさーー」て
「だから、みんなァー!!幸せになろうよ。」て
で、叫んでる本人あなたが実は幸せでなかったりするんです。
そして幸せの価値観はみんな同じだと思いこんでいる。
だからアタシが感じる幸せがアナタタチの幸せだ、思いこんでいる。
アタシは五目ラーメンが大好き、だからアナタも五目ラーメンが好き。
そう思いこんでいる。疑いもなく。
素ラーメンを食べている人は、不幸だと思い込んでいる。
だからこのコに五目ラーメンを食べさしてあげたい!おなかいっぱい食べさしてあげたい!
そんなパッションがあなたの源動力。
さあ、可愛そうなこのコに五目ラーメンを食べさしてあげた。
でも、そのコはちっとも喜んでくれないんです。
なんでなんで?なんで?なんで???
そういう体験をずーっと積み重ねてきてしまったので、冒頭に書いたような状態になっているようです。
実は素ラーメンを食べていたコは五目ラーメンより素ラーメンが好きだっただけ。
五目ラーメンはちょっとゴテゴテして苦手だったんです。
そんな些細なすれ違いがずーっと蓄積してきたようです。
それを踏まえたうえで鑑定に入ります。
『来年か再来年に新しく何かを始めるのはやはり危険なのでしょうか?』
【あなたに限り】ましては、今の心理状態を安定した心持ちにすることの方が先決です。心のもやもや感というものは、時間がたてば解決するものでもないので、まず、すっきりしたほうがいいのではないでしょうか。自縄自縛になっている、その縄を自分でぷっつんと切ればいいだけです。
具体的には、ネバナラナイ、デアルベキダ、ナゼナンダ、ドウシテナンダ、という思考グセをやめることです。
心の底から純粋に新しいことをしたいというのであれば、次に来年か再来年に新しく何かを始めるというより、(大殺界・空亡とは無関係な理由です)来年か再来年はどちらかいうと準備の期間にしたらいいのではないでしょうか。
『もうこれ以上今の生活を続ける事は出来ないんです。特に精神的に』
この文面を文字通り受け止めるとすると、新しいことを始める【動機】は環境から逃げ出したいということになります。このような動機で始めるもので上手くできた人を私は知りません。
表面上どういうようにとりつくろっても、「私はこの仕事を通してお客さんの笑顔がみたいんです」なんて殊勝なことを言っても、それは人によく思われたい、よく見せたいだけの動機にしかなりませんから、そういうウラハラな動機でうまくいく道理がないのです。
そもそも、精神的に詰まっているのは事実なのですから、何かをやるにしても、まず心持ちを安定させてからです。心持ちを安定さしたならば、自分がどうあるべきかはわかります。現在の状況では新しいことをやるに当たって背中を押してあげることはできません。
キビイシことをいいましたが、どうぞ素直に受け止めていただければ幸いです。
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