【龍青三の占いエッセイ7】お寒い占い界の現実

四柱推命
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自分のことは占えない師?:2007年06月11日

どこで調べたのかわかりませんが(もしかして資料請求してたのかも?)『ナポレオンヒルプログラム』を売り歩いてる営業マンから、近くまで来ているのでお会いしませんか?と電話がありまりました。

どうらや近くのファミレスで待機しているようで、こちらの事情などお構いなしに、マシンガントークをかまされ、ダブルバインドの姑息なテクニックなど使いやがって結局時間まで指定されてしまったので、ついにキレた私はある企みを持ってそいつに会いにいくことにしました。

まずは一通りマニュアルどおりの営業トークを、穢れのない子羊のような面持ちで聞いていました。

そしてクロージングでの最後の言葉を聞いてから三秒後に、私はこくんと頷いてかばんから印鑑を取り出していました。
営業マンに勧められるままに契約書に記入すると感謝の言葉と共に深々と頭を下げました。

顔を上げると、営業マンの瞳は潤んでいました。

そして彼は興奮した声でこういいました。

「おめでとうございます!素晴らしい決断でしたね。ナポレオンヒル博士でさえ、決断するのに29秒かかったんですよ。ほんとうに素晴らしいです。是非私とご一緒に成功の階段を登っていきましょう!」

〜次の日、クーリングオフを適用したのはいうまでもない……
お人好しだと思ってナメていると急に人が悪くなるから、
気をつけろぉ〜

それにしても、
ナポレオンヒルが決断するまでの29秒間……
いったい何を考えていたのかという点だけに私は関心がある。
やるかやらないかを決断するのに29秒はかかりすぎだろ。
どんだけぇ〜

さあ今日も、あなたのアタマをぷるんぷるんと震わるせる、

そんな言葉をお届けします。


 

いろいろ聞いてみると、多くの占い師というのは、どういう理由かわかりませんが「自分のことは占えない!」と主張するらしい。
青年の主張じゃないんだから、そんな青筋立ててアッピールされてもなぁ……(苦笑)

占い師でない一般の人で、こんなことを言う人がいます。

「アタシ、人のことはわかるんだけどサ、自分のことはわかンないのよねー」

自分の事がわからなくても、人の事はわかるなんて理屈はおかしいのです。
自分のことを客観視できないだけだ、という優しいフォローをする人もいるでしょう。

でも、それは違います。

そういう人は自分も他人も自分がみたいように見ているだけ。
すべて偏見でみているのだから人のことなどわかるわけがない。
だから占い師の主張も同じこと。
偏見と固定観念で相談者を見る。

非道いのになると、理論だけでその人を値踏みしてしまうような信じられない占い師がいたりします。
占いのマニュアル(虎の巻)どおりにいう占い師はまだいいほうで、自分のことは占えないなどと寝ぼけたことをいう占い師は、自分の思想、観念、信条、宗教観、信仰観などを押し付けてくるものです。

キリスト教をはじめ宗教の分派がものすごく多いし、それぞれがいがみ合っていたりする現実があるけれども、それと同じく占い業界にもいろんな流派があって、我こそ一番だ!などと厚顔で無恥な主張をしているのです。
もはやカルトシューキョーと変わりないのではないかと思える現状です。

そんな薄ら寒い偏狭な占い業界にはもはや未来はないでしょう。
そもそも他の流派を批判していることは、自分の占術理論に自信がないということなのです。
自信(傲慢な意味ではなく)があれば、他流派を批判して自分の理論を正当化する必要など、どこにもないのです。

真の占い師は貞人である

じぶんじしんのことは占えない、と言ってる占い師は意外と多いようです。

「アタシはね占いを一つするだけでかなりのエネルギーを使うの。自分のこと占ったりしたらあーた、寿命縮めることになるのよ」

なんとなくこの占い師の訴えたいことはわかる、ような気がします。

ぶっちゃけ、「占い師はエネルギーを使うから大変なのだ」と主張したいわけなのでしょうか。
この占い師は、占いをするたび自分のエネルギーを消耗しているのでしょうか。
寿命を縮めるくらいに激しくエネルギーを消耗するのだといいたいのでしょう。

ここで、素朴な疑問が沸き起こります。

では、その消耗したエネルギーをどこから補充するというのでしょう?
たとえ大量のエネルギーを失っても、エネルギー源から都度補充すれば寿命を縮めることはないはずです。

だからその占い師は、単にエネルギー補填の方法を知らないだけなのかもしれないのです。

ということは。

エネルギーが都度充填できるのであれば、自分のことは占える、ということになるわけです。
少々理屈っぽくなりましたが、要約すればそういうことになります。

で、思います。

たしかに、占いはエネルギーを使います。それは、どんな仕事だってそうでしょう。単純な事務作業だって結構エネルギーを使います。
しかし占いをして疲れるという占い師は、それは自分のアタマ(のみ)で考えたことを相談者に託宣しているからです。

エネルギーの流れからみれば、自分のエネルギーを相手に流しているだけで、天と繋がっていないのです。

天と回路が繋がっていれば、占いをして疲れることなどありませんし、むしろますますエネルギーに満たされギンギンになるはずなのです。

たとえていうなれば、自分の力で人を癒そうとするような傲慢な気功師と同じです。

こういう気功治療師は最初は奇跡のように病人を癒すのですが、次第に自分がカミになったように錯覚して、だんだんとその能力を失い、自分も病気になってしまうものです。

霊感(占い師の託宣)は天が与えるもので、自分のアタマからひねりだされたものではありません。

占術の理論ばかりに依存して託宣する占い師は天とつながっていないので、やればやるほど疲れてくるものなのです。


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